当チームのメンバーは様々な立場のスペシャリスト3名によるチームです。それぞれ通信システムサービス開発に長けたプログラマー、プログラミングとグラフィックデザインを横断できるプロフェッショナル、プロダクトデザイナーという構成。それぞれが初対面での結成から約24時間で当結果を導き出しました。
Ponyo Laserシステムの着想と概要
地球の海面面積は3億6000万平方キロメートルと途方もなく広く、この範囲全てをオンラインにするのは非現実と判断。海洋上で必要になった時だけ一時利用ができるよう、海上に恒久的に設置される拘留型の通信ブイではなく、必要な台数を設置・回集が可能なリユーザブル通信ブイとして設計しました。
ニーズ
海底にケーブルを設置するほどでもない離島での使用や海上一定エリアでの通信用途、災害対応・救難活動といった突発的な利用にニーズを見出しています。Ocean to Oceanでの海上クロージングな利用も可能。
筐体の設計仕様・コスト対策
筐体の大半をソフトな素材で構成。ハードな部材についても積極的に生分解性素材による3Dプリント部材を使用し、1台あたりの生産コストを低減する仕様を想定。環境負荷への対策を講じています。特に航行が活発な海上ルート上は比例的にゴミの投機が多い点も着目。近代の海上ゴミ問題や設置された際の環境汚染への対策を強く意識しています。筐体全体をシンプルな連続面にし、余計な突出物、海底への拘留ケーブルなど極力排除できるものは無くし海中の生態系に変化を与えないよう考慮しています。
筐体中央に縦型の空洞を設けており、この中で発生する潮汐力による発電が可能。ある程度の自律行動が可能になっていて、一つの生き物のように挙動します。
コア技術
NASAの惑星間レーザー通信の実証実験に着目、高速通信をレーザー光にて実現させる手法を取り入れています。地球の曲面を考慮し、海面上20M付近に通信機器を持ち上げています。電波ではないため各国の規制や免許が不要。また通信傍受も困難。
メッシュネットワーク
Ponyo Laserシステムは単体では使用せず、群体での利用を想定します。それぞれが通信を行える距離を自律的に調整し合い、海上にハニカム状のメッシュネットワークを構築し、最良の通信ルートを常に確保しあいます。通信不能になったノードが発生した場合は、そのノードを回避したネットワークルートを経由し通信を達成させます。
「PONYO?」
ポニョっとしている筐体だからです。日本が誇る「海の上の・・・」某アニメへのオマージュでもありますヨ!